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ネコちゃんの病気

感染症の病気

猫5

猫エイズウイルス(FIV)

猫同士のケンカの噛み傷などから感染するウイルス性の病気です。
人のエイズと同様に免疫不全を引き起こし、口内炎、鼻炎、腸炎などの感染性疾患にかかりやすくなります。

ウィルスが発症しなかった場合は、無症状のキャリアーとなり終生ウイルスを唾液などの体液とともに排出するため、他の猫への感染源となります。

腎臓と尿路の病気

猫4

腎不全は、急性腎不全と慢性腎不全に分けられます。
猫の急性腎不全で最も多いと思われるのは、雄猫の尿石症による尿道閉塞で、
排尿障害が惹起されてから数時間~数日で重度の腎不全症状が現れます。

適切な処置が早く行われれば予後は良いので、頻繁にトイレに行く、排尿の構えを取っているのに尿が出ないなどの症状を認めたらすぐに動物病院に連れて行きましょう。
慢性腎不全は、老齢性の腎機能低下が関連していることが多いです。
慢性腎不全の症状としては、多飲多尿や体重減少、食欲低下や嘔吐があり、便が石のように硬くなり排便困難を認めることもあります。

症状に気付かない事も多いので、定期的な血液検査や尿検査などの健康診断を行い、
腎不全兆候が認められたら、処方食などの食事療法や投薬などの治療を早めにスタートする事をお勧めします。

腫瘍(がん)の病気

猫3

リンパ腫

発生部位により症状や経過、予後は様々です。
治療法は、現在では抗癌剤を使った化学療法が主に行われます。
リンパ腫のリンパ節が簡単に触知できる事が多いので、こまめに触ってみてください。

寄生虫症の病気

猫2

爪実条虫、猫条虫

猫の寄生虫でよく確認さられるものとしては、猫回虫、マンソン裂頭条虫、瓜実条虫が挙げられます。
猫回虫はソーメン状の細長い虫として糞便中に発見されることが多く、爪実条虫は伸縮する米粒状の片節が認められる事が多いです。
猫回虫はネズミが感染源となり母猫からの経乳感染することもあります。
マンソン裂頭条虫はヘビやカエルなどが感染源となります。

爪実条虫はノミを媒介して感染します。
その為、ノミがいる猫では爪実、条虫も感染している可能性があるので、ノミと爪実条虫の両方の検査と治療を行う必要があります。

呼吸器の病気

猫1

猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)

猫のヘルペスウイルスが原因の風邪の一つです。
くしゃみや膿性鼻汁、眼脂、流涙、結膜炎、流涎や口内炎、重度の場合は食欲不振などが認められます。
特に抵抗力の弱い子猫に多く認められ、カリシウイルスやクラミジア、細菌感染症などとの混合感染症では重度の症状を引き起こします。

回復後も潜伏持続感染することが多く、ストレスなどにより免疫力が低下すると再発することがあります。
抗生剤やインターフェロン剤の投与、栄養補給などの対症療法による治療を行います。
ワクチン接種により症状の発現を最小限にできるので、特に外に行く猫や多頭飼育の場合、
ワクチン接種を行いましょう。

ワンちゃんの病気

脳、脊髄、神経の病気

犬5

痴呆症

犬の平均寿命の延長により、最近では痴呆症の犬も多く認められます。
特に、柴犬をはじめとする日本犬種に発生が多い傾向があるように思われます。症状としては、ぼんやりして反応が鈍い、食欲旺盛で下痢もしないのにやせる、 トイレを失敗する、夜中に変な声で鳴き続ける、徘徊する、ウロウロと円を描くように歩く(旋回運動)、などが認められます。
はっきりとした治療、予防法はありませんがDHA、EPAなどのサプリメントや食事療法が効果的な事もあるので、痴呆を疑う症状が認められたら、動物病院でサプリメントや処方食を試してみてください。

ホルモン(内分泌)の病気

犬4

副腎皮質機能亢進症(クッシング病)

副腎からは、ステロイドなどのホルモンが分泌されており、脳下垂体によりコントロールされています。
副腎皮質機能亢進症は、副腎腫瘍や脳下垂体腫瘍などにより過剰なホルモン分泌が引き起こされる病気で、多飲多尿や脱毛、肥満、腹囲膨満、皮膚色素沈着や皮 膚の菲薄化などが症状として現れます。脳下垂体腫瘍の場合痙攣発作を起こすこともあります。また、糖尿病を併発することもあります。
治療は、副腎腫瘍や下垂体腫瘍の摘出手術の他、内服薬によるホルモン抑制治療が行われます。
脱毛や多飲多尿、腹囲膨満などが認められた場合、この病気の可能性があるので、糖尿病の併発など、病態が複雑化する前にホルモン検査を受けましょう。

皮膚・アレルギーの病気

犬3

アレルギー性皮膚炎

アレルギーには食物が原因の食物アレルギー、生活中では発症するハウスダストなどの環境中の物質が原因の環境アレルギー(アトピー)、アレルギー物質との接触により炎症が惹起される接触性皮膚炎などがあります。

痒みや二次感染などをみて、抗生物質や抗ヒスタミン剤、ステロイド剤などによる治療を行います。
治ることが難しい病気のため、お薬によるコントロールやシャンプーなどによる皮膚のケアが大切です。

腫瘍(がん)の病気

犬2

乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は、犬に多く認められる腫瘍の1つです。
この腫瘍には、50:50の法則と呼ばれているものがあり、乳腺腫瘍全体のうち、悪性の割合が50%、悪性腫瘍のうち、リンパ節や肺に転移を起こす割合が50%というものです。

つまり、乳腺腫瘍全体のうちの25%が転移を起こす悪性腫瘍となります。
乳腺にできものを触知した場合は、早めに動物病院を受診して手術等を検討していきましょう。
また、乳腺腫瘍は、性ホルモンの影響を受けているともいわれています。
初回発情前に避妊手術を受けると、乳腺腫瘍の発生率が大きく下がる事が知られています。
3回以上発情を経験している犬では、避妊と乳腺腫瘍の発生に関連はなくなりますので、
避妊手術を受ける場合は、出来れば初回発情前に受ける事をお勧めします。

消化器の病気

犬1

歯石と歯周病

歯石は、歯垢と口腔内の細菌および唾液中のカルシウムなどの成分が固まって形成されます。
歯石が蓄積され、歯肉に刺激を与えるようになると、歯肉炎を引き起こし、さらに進行すると歯槽膿漏などの歯周病となります。

歯周病は単に歯肉の炎症や歯の脱落を起こすだけではなく、鼻炎や眼下膿瘍、時には全身性の感染症を引き起こし、心臓、腎臓や胃腸などの消化器官にも影響を与える事があります。
一度付着してしまった歯石は取れないので、日頃から歯磨きやデンタルガムなどによるデンタルケアをしっかり行い、付着してきた歯石は歯周病を起こす前に動物病院で除去してもらいましょう。

小動物の病気

フェレットの病気

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副腎疾患

副腎から、特に性ホルモンが過剰に放出される疾患で、副腎の悪性、良性腫瘍や過形成が原因です。
中~高齢期のフェレットに多く認められますが、若齢のフェレットでも時々認められます。

症状としては、腰部や尾の付け根、頭部などを中心とした脱毛、皮膚の菲薄化と時に痒み、特に下腹部を主体とした脂肪過多、乳腺腫脹と乳頭の明瞭化、雌の外陰部腫脹、雄の前立腺肥大による排尿障害、貧血などが挙げられます。

原因としては、早期の不妊手術や人の生活環境による日周期の変化などが考えられていますが、はっきりとした原因は不明です。診断は触診、超音波検査やレントゲン検査、ホルモン検査などにより行います。
治療は、注射による内科的治療と手術による外科的治療があります。

治療に関しては、それぞれに利点、欠点がありますので、動物病院でしっかりと説明を受ける事をお勧めします。
中~高齢期のフェレットは、様々な病気を抱えていることが多いので、定期的に健康診断を受ける事をお勧めします。
副腎疾患でも、特に脱毛は認められやすく、飼主さんも気付きやすい症状ですので、注意してあげて下さい。

ウサギの病気

兎1

口腔内疾患(歯の不正咬合)

ウサギの歯は常生歯で、絶えず伸び続けます。通常は、歯をすり合わせる事で丁度良い長さを保っていますが、歯の噛み合わせが悪かったり、歯のすり合わせが少ないと、歯が伸び過ぎてしまいます。

伸び過ぎた歯は顎や舌、頬を傷つけて痛みや化膿、膿瘍の原因となります。
初期の症状としては、流涎や歯ぎしり、流涙などが認められ、悪化すると食欲不振から胃腸停滞や脂肪肝を引き起こす事もあります。原因としては、先天性の噛 み合わせの悪さの他、ケージ等を齧ったり引っ張ったりする事による後天的な噛み合わせのズレや、ペレットなどの咀嚼する必要のない食物の多い食生活などが 挙げられます。

一度噛み合わせの悪くなった歯は通常、定期的なチェックや歯科処置が必要になります。
チモシーなどの乾草は咀嚼回数を増やし、歯の摩耗を促進するので、乾草主体の食事にしてペレットはおやつ程度にごく少量与えるようにしてください。

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